お知らせ

 > 2022年 > 12月 > 15日

国際的な回路設計コンペティションでの学生の活躍について

 11月29日~12月2日に開催されたアジア最大級のマイクロウェーブに関する国際会議「2022 Asia-Pacific Microwave Conference」が主催する「Student and Young Engineer Design Competition(学生・若手技術者デザインコンペティション)」のマイクロ波フィルタ部門(Key device for communication systems ~Bandpass filter design competition) に、本校電気電子創造工学科5年の2名の学生が参加しました。
 大学院生および大学生が中心のレベルの高い国際的な高周波回路設計のコンペティションであり,本部門に参加した高専生は小山高専からの2名のみでした。
 日本のみならずアジア太平洋地域の学生たちとともに、設計したマイクロ波フィルタ回路の性能、形状を競いました。両名とも大会が指定した仕様を満たす回路が設計でき、下記のような結果を得ることができました。特に回路形状に関しては、非常に高い評価を頂きました。

 

齋藤 涼太さん
 a) Rej : 13th、b) IL: 7th、c) Size : 1st、d) Total: 4th

三田朋弥さん
 a) Rej : 8th、b) IL : 19th、c) Size : 3rd、d) Total: 12th

※Rejは減衰の性能、IL は損失の性能、Size は形状、Totalは総合順位

 

<参加学生のコメント>

■齋藤 涼太さん
本コンペティションで指定されたフィルタのスペックを満たすよう前日まで調整を行い、本番に臨みました。設計したフィルタは損失の性能、減衰の性能、サイズの3つの項目で評価され、その合計の値で順位が決まります。私が設計したものはサイズ面では1位だったものの他2つを含めた最終的な順位は4位でした。初めてのコンテストで良い成績が残せたのと他国の大学の設計を見ることができ、とても良い経験になりました。本コンペティションに参加するに当たって、フィルタの設計から加工までアドバイスして下さった先生、協力してくれた同じ研究室の学生には深く感謝しております。

■三田朋弥さん
指定された設計仕様を満たすよう、前日まで調整を行い本番に臨みました。当日の測定では、なんとか設計仕様を満たすことができました。大学生、大学院生の製作したフィルタを見ることができ、貴重な体験ができたと思います。

 

なお,参加学生は回路設計技術の習得に、JSPS科研費 21K02917の助成を受け開発した3次元回路設計学習システムのプロトタイプを活用しています。感謝の意を表します。

 

参考:2022 Asia-Pacific Microwave Conferenceホームページ(Student and Young Engineer Design Competition)
https://apmc2022.org/b/competition.html(小山高専外のサイトに移動します)

 

 

2022年12月15日